記録と伝承
ムームー族監督官の指針書
新人ムームー族監督官のための指針書1編 - タルジェル
I タルジェルの機能
人間を労働力として使うとき、最も重要なことはタルジェルを与えることだ。人間は軟弱なため、ドラナに長く触れると死んでしまう。人間を生かしておくためにタルジェルを食べさせよう。
タルジェルは人間の生命維持に加え、感情と感覚を抹殺し、洗脳する性能を備えている。タルジェルを定期的に投与された人間は長生きし、余計な考えも抱かない。
II タルジェルの支給量
成人奴隷一人当たり、1日に1個のタルジェルで充分だ。適量以上に摂取すると朦朧とするため却って統制を失う。こういうときは数日、タルジェルを抜いて、それでもだめなら廃棄せよ。
III 注意事項
時折、人間の中にタルジェルの機能を知り摂取を拒む者たちがいる。しかし心配無用だ。飢餓の苦痛が襲えば他の人間のタルジェルを奪ってでも腹を満たすのが人間というものだ。