記録と伝承
幻影の聖所備忘録
幻影の大神官の従者として
この記録をここに残す。
頭上には龍族の咆哮、ディーヴァと人間の悲鳴が遠くでかすかに聞こえてくる。
おそらくベルテロン要塞は間もなく陥落し、破壊されるだろう。ベルテロンの結界塔がそうだったように…
龍族と戦闘を繰り広げていた団員たちは
一緒に来られなかった。
とっくに命が尽きているはずだ。
生き残った幻影のテンペルはここへ身を潜めた。
外側は偽装して結界を張った。
残された聖物と記録を保存しなければならなかった。
残された魔力をすべて集め、聖所を守れるよう武器を立てた。
大神官は私たちがここに来た目的を忘れたようだ。
彼女は最近、奇妙な呪術ばかり唱えている。
その影響のせいかテンペル団員が
一つ、二つと、奇妙な気配に蝕まれている。
昨日は元気だった奴が今日は恐ろしい幻影に身震いする姿…
聖所の内外で悲鳴が絶えない。
毎日が生き地獄と変わりない。
この聖所は神聖な聖物を抱えながらも、同時に幻影の呪いをもたらしたかのようだ。
誰かがこの記録をここで見るのなら、私も生きて逃げられなかったということだろう。
しかし忘れないでほしい!
幻影のテンペルは龍族に最後まで抵抗し続け
ベルテロンのために最善を尽くしたことを。