記録と伝承
生命のディーヴァの遺書
悲鳴が響く廊下を抜け、この言葉を残す。
私には二つの道があった。
他者を傷つける側になるか、それとも自らが傷つけられる側になるか。選ばなければならなかった。
私は、どちらの道も選ばないことにした。
塵にも等しい存在が神になろうなどという発想は、なんと傲慢なことか。
たとえ神の皮を被ったところで、醜悪な魂まで覆い隠せるものではない。
私の死は、彼らの歪んだ信仰に抗う最後のあがきだ。
今この瞬間、私をやりきれない思いにさせるのは、敵の脅迫でも、死への恐怖でもない。
仲間を生贄にして自らの命を乞う裏切り者の醜さだ。
仲間を売り渡した者たちよ、お前たちが得た命は、果たして祝福と呼べるものなのか?
裏切りと引き換えに繋いだ命は、その一瞬一瞬が地獄となるだろう。
お前たちが差し出した仲間の血が、永遠に消えぬ烙印となり、その身につきまとい続けることを願う。
私の最後の矜持を込めて。